忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


タンポポの帯化/2019.4.7

IMG_3478
IMG_3479
IMG_3496

5〜6本がくっ付いて一つの太い茎を作っている。茎の途中が裂けており、大きな穴も開いているが影響はなさそうである。


つい先日、珍しいタンポポを見つけた。これは帯化と呼ばれる植物界では昔からよく知られている現象だ。成長点の異常な細胞分裂がこれを発生させる。また、細胞分裂(成長)を促すホルモンを人為的に与えても帯化が起こることから、過剰な量のホルモンが原因ではないかと指摘されている。自然界では病害虫や細菌の感染がきっかけでホルモンの分泌に異常をきたすと考えられている。そうなると一種の病気のようなものだから、帯化が子孫に受け継がれるようなことはないだろう。そういえばケイトウ(鶏頭)のあの姿は帯化によるものだそうだ。こちらはDNAに記録されているので子孫も同じ姿になるが、自然界で見かける帯化はあくまで一代限りの奇形であるようだ。


IMG_3476
こちらは2本が一つに。と言うか一つが二つに分裂したと言えばいいのかな。
IMG_3477
IMG_3480
紹介した写真は全て1つの株からのびたものである。30〜40本の茎が生えているかなり大きな株だ。同じ大きさの株が隣にも生えているが、そちらには帯化しているものは見当たらない。

IMG_3474
上の写真は帯化が見られない株。この奥にある株に帯化が見られる。

IMG_3475
大きな花だなあ。タンポポ(セイヨウタンポポ)は、まれに巨大サイズになることがある。花が膝の高さにまで成長したものを見たことがある。花も種も終わって萼だけの状態だったが、葉も大きかったなあ。

よく見かける花たちが突然異様な姿で現れる。そんな普通でない事態は人を不安にさせ、自分たちにも何か影響が及ぶのではないかと怖れる。最近だと放射能のせいではないかと考える者もいるかもしれない。だが、そんなことはないのである。マスコミもその辺は分かっているようで、安易に放射能に結びつけるような報道はない。せいぜいネットの中で盛り上がるぐらいだろう。もちろんフェイクニュースとしてだが。

写真:zassouneko
PR