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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ダールベルグデージー/なんだか威厳がありそうな

ダールベルグデージー(唐草春菊)/キク科/ティモフィラ属
中央アメリカ原産 帰化種 1年草 花期は5〜10月 草丈は20〜40㎝ 別名はディッソディア、ティモフィラ

これも情報の少ない植物である。渡来時期は不明で、岡山大学の「日本の帰化植物一覧(2010.4.19更新)」にも見当たらないが、どうやら帰化しているようである(三河の植物観察/植物図鑑)。次回の改訂ではリストに載るだろう。「ダールベルグデージー」は英語名で、小さな植物なのに何だか勇ましい感じがする。「ダールベルグ」は人名らしいので発見者の名前なのかもしれないが、その辺の詳細は追えなかった。

冒頭の写真も上の写真も同じ場所で撮影したもの。歩道橋の脇に咲いていた。上の写真に階段の一部が写っている。草丈は20㎝ほどだ。

和名は「唐草春菊」で、重々しい英名に比べると思いっきり和風である。江戸情緒さえ感じる。「春菊」とついているが、イメージは湧かないなあ。日本では葉の部分のみが食用として流通しているので、「春菊」の花と言われても頭に浮かんでこない。ところが欧米では「春菊」は食用ではなく観賞用だという。欧米には「鍋料理」と「すき焼き」がないからなあ。

気をつけて探せば、あちこちで咲いているのを発見できる。完全に帰化していると言っていいだろう。

清涼感のある香りがするそうである。ネットを巡回していると、鉢植えの葉をペットのうさぎが食べてしまったという記事やハーブとしての利用を質問している人もいた。それらに関して気になる記載を見つけた。「全草に有毒成分を持ち」「皮膚の炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性が」「花粉症のアレルギーの原因になる可能性」(「GKZ植物図鑑」より)と書いてある。ハーブティーにして飲んではいけないようだ。

細かなことだが「デージー」と「デイジー」のどちらなのだろうか?「デイジー」は「キク科キク亜科」に属するいくつかの花の総称らしいのだが(ウィキペディア)、この花は「デージー」である。検索したほとんどのサイトは「デージー」で統一されているから、「デージー」で正しいのだろう。理由は知らんが。今思い出したが、映画「2001年宇宙の旅」のラストの方で人工知能「HAL」が「デイ〜ジ〜」と歌っていたなあ。それだけなんだけど。

写真:zassouneko
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