忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


小春日和と雑草たち/2018.10.23

今年の夏は記録的な猛暑だった。それでも季節は移り変わる。大きな台風がいくつも通り過ぎて、ようやく本格的な秋が来た。と思っていたのだが、このところ雲が多く、すっきりした秋晴れに出会えない。だが今日は(21日)は秋らしい青空が広がり、清々しい。小春日和というやつだ。さて、雑草たちはどうしているかな。久し振りに会いに行ってみた。3か月ぶりかな。

まずは「アップルミント(マルバハッカ)/シソ科/帰化種」から。
IMG_2745
穂は枯れているが、葉はまだ緑のものがある。穂の匂いを嗅いでみると香りはまだ残っている。といってもミントの爽やかな香りではなく、どことなくシソを思わせる匂いである。雑草化すると、そんなもんである。
IMG_2746
7月頃の同じ場所。

IMG_2742
「ダキバアレチハナガサ/クマツヅラ科/帰化種」。花がまだ残っている。しぶといぞ。

IMG_2743
7月頃の「ダキバアレチハナガサ」

IMG_2744
茎の断面は四角。4つの角が少し出っ張っていて硬い。中国では、この花の仲間を総称して「馬鞭草(バベンソウ)」という。「鞭」とは「ムチ」である。つまり「馬を叩く鞭の草」なのだ。それほど硬くて丈夫な草である。威力のほどを試してみたいのだが、硬くて丈夫なので折り取ることができない。切断には刃物が必要であるが、刃物を持って草を振り回していれば立派な不審者である。

IMG_2750
「セイタカアワダチソウ/キク科/帰化種」
今では雑草扱いだが、当初は観賞用として入ってきたのである。秋も深まると花をつける植物は少なくなるが、この花は晩秋でも咲く。なので、ミツバチの秋の再蜜用の花としても利用された。一時は全国に広がり猛威(アレロパシー=他感作用)をふるったが、現在は大人しくなった。「セイタカ」の名前通り草丈が2メートルを越えることもあったが、ここに生えているものは1メートル前後である。また、花粉症の原因の一つとされたが、前述したミツバチの件でも分かるように、風媒花ではなく虫媒花なので花粉はほとんど飛ばないのである。

IMG_2747
向こうにネコがいる。すぐ逃げてしまったが。それはともかく。最初は「ススキ/イネ科/在来種」かと思ったが、「オギ/イネ科/在来種」のような気がする。ここから50メートルほど離れた場所に「オギ」の群落が以前あったのだ。そこから移動してきたんじゃないかな。

IMG_2748
同じ日に別の場所で撮影したもの。こっちが「ススキ」のような。穂の色が赤っぽい。

IMG_2749
「ススキ」ついでに、上の写真は観賞用の「斑入りのススキ」である。葉に斑が入っている。一見すると「木漏れ日」かと錯覚しそうだが、模様なのである。右下の葉をご覧いただきたい。

IMG_2751
「メリケンカルカヤ/イネ科/帰化種」。特に今年は多く見かけたような気がする。暑さに強いのかな。上に挙げた「ネコが写り込んだオギ」の写真の右側にもこの草が写っている。

IMG_2752
「メリケンカルカヤ」の葉のつき方は変である。イネ科の葉は普通なら斜め上や横に向かうのに、この草だけは茎に沿うように上にのびていく。若い「メリケンカルカヤ」だと、地中から緑の細い棒が生えているように見えてしまうのだ。

写真:zassouneko
PR