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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ヨシ(葦)/その2/なぜここに生えているのか

ヨシ(葦)/イネ科/ヨシ属
在来種 多年草 花期は8〜10月 草丈は1.5〜3m 湖や池、沼の水辺に生える
冒頭の写真は9月中旬、すぐ上の写真は8月の中旬。

それにしても変である。「ヨシ」は水辺に生えるという。いくら町名が「泉」だからといって、周りには水辺の要素は何もないのである。

名古屋市の東部には2つの台地がある。縦長の長方形が東西に2つ並んでいるような格好である。西側の長方形は中区を頂点に南に向かい、徐々に幅を狭めながら熱田区まで延びている。中区の下に台地があるというよりは、台地の始まりの部分が中区になっているのである。長方形の左上に名古屋城があり、台地の西側の境界が堀川になる。もう一つの東側の台地の長方形の頂点あたりには名古屋ドームがあり、中央線を西の境界とし南へ延びている。名古屋城と名古屋ドームはほぼ東西のライン上にあり、そのラインから北へ向かう道は下り坂が多い。名古屋ドームは古出来通りから、かなり下った所にあるが、台地の端っこになんとか載っているようである。

名古屋城の東1.3kmの場所に名鉄瀬戸線の「清水駅」がある。その南の「清水口」交差点から見ると、かなり下った場所だ。その駅の東側に水が流れるモニュメントがある。幅が1mほど、長さは10m以上はあるだろうか。10年近く前の記憶なので心もとない。一応はグーグルアースでも確認した。おそらく地名にちなんだ「水」のモニュメントだと思うのだが、水を出したり止めたりしているようなので「湧いている」という感じはしない。

9月中旬撮影

「清水駅』から、さらに北に行った堀川沿いに親水公園があるのだが、そこは斜面から水が絶え間なく流れ出ているので「湧いている」感じはする。夏のある日、そこで一服していたらゴールデンレトリバーを散歩させている奥さんがやって来た。レトリバーを撫でる機会があるかなと離れた場所から見ていたのだが、その犬が一目散に池に向かっていって、そのまま池の中で動かなくなってしまった。水深は30㎝もないのだが奥さんがひどく困惑していたのが笑えたな。犬だって暑いからね。藻だらけの池なので家に帰ったら犬を洗わなきゃいけないな。頑張れ。

本題に戻ろう。先程、2つの台地の話をしたが、並んでいるということは間が空いているということだ。その間が41号線から中央線が走っているあたりになる。つまり「東区泉」は台地の間にあるのだ。というより東区の大半はそこに含まれてしまう。「高岳」の交差点から西を見ると、久屋方面に向かって上り坂になっているのが分かる。高台の間の低くなっている場所なので昔は泉が湧いていてもおかしくはない(やや強引だが)。水気が多い場所といえるだろう。

かなり強引な論法だが、実際に「アシ」が生えているのだから、こう考えるしかないのである。ではこれで解決したのかというと、まだ疑問は残っているのだ。それは「このアシはどこからやって来たのか」ということである。これは「アシ/その3」で考えることにする。

写真:zassouneko
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