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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ヨシ(葦)/その3/どこから来たのか

ヨシ(葦)/イネ科/ヨシ属
在来種 多年草 花期は8〜10月 草丈は1.5〜3m 湖や池、沼の水辺に生える

さて、水辺でもないこの場所にどこからやって来たのか。供給元として考えられるのは、この近辺だと名古屋城のお堀か、その脇を流れる堀川が候補に挙がる。あとは徳川園か。

ということで画像検索。ついでにグーグルアース。なんて便利な世の中なんだ。で、結論。徳川園には生えていない。池は管理されている。堀川も護岸はコンクリートなので無理。残りは名古屋城だが、ここは調べなくとも見当はついている。名城公園との間にある北側の堀に何か背の高い植物が生えているのを見た記憶があるのだ。それが「ヨシ」かは分からないが、水から生える細くて背の高い植物は「ヨシ」の仲間だろう。


では名古屋城のお堀から来たのかというと、その可能性はかなり低いだろう。「ヨシ」の種子は「イネ」と同じで風に乗って飛ばされるようなものではないのである。鳥も運ぶ前に食べてしまうだろう。では、どこから来たか。

横に倒れた茎から新しい茎が生えている。

結論はこうである。「ヨシ」は前からそこにいたのだ。こう書くとレトリックを駆使して読者を混乱させる意地の悪い推理小説のようだが、そうではない。もっと単純な話である。

この場所には古い建物があったのだが数年前に火事を出してしまい、その後は駐車場になっている(と思われる)。(と思われる)と書いたのは火事の現場を見ていないからだ。かなり前の秋か冬の頃、スーパーから出ると焦げくさい臭いがして辺りが少し煙っていた。そして消防車と思われるサイレンの音が聞こえたのが、こちらの方角だったのだ。だいぶ経ってから散歩の途中で空き地になった場所を見つけたので、ここが火事の現場だと判断したのである。それより前にあった小川交差点付近の火事とは違う話である。話が長くなったが、とにかく 上にあった建物が無くなったので、その地下に眠っていた種子が目覚めたのであると主張したいのである。そんな馬鹿なと思われるだろうが、私は他の場所でも同じ経験をしている。詳細は「トマトダマシ」の記事に書いたので(「イチビ」「ギンセンカ」も関連記事である)、ブログ内を「トマトダマシ」で検索していただきたい。

種子が一冬を土の下で過ごすのと、人の一夜の眠りとはさほど変わりはないように思える。

少し紫色がかっていて、なかなかの重量感がある。これからもっと成長するだろう。楽しみである。

写真:zassouneko
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